ここでは資金移動の取引について説明します。
資金移動とは、基本情報の「銀行と現預金口座」の表に登録された口座間の資金の移動のことです。
キャッシュカード、すなわち銀行口座から現金への移動も含みます。
資金移動のための科目は、事業と生活費に分けてそれぞれ用意してあります。
<事業の資金移動の科目>
「342事業資金移動収入」(収入)…事業資金の他の口座からの収入用の科目です。
「442事業資金移動支出」(支出)…事業資金の他の口座への支出用の科目です。
<生活費の資金移動の科目>
「902資金移動収入」(収入)…生活費の他の口座からの収入用の科目です。
「901資金移動支出」(支出)…生活費の他の口座への支出用の科目です。
資金移動の取引は、他の取引と違い、必ず収入と支出をセットで、1つの取引に2行で登録します。
そしてセットの収入と支出の金額は合計は一致する必要があります。
以下は事業資金の資金移動の例です。
(生活費の場合は生活費用の科目を使います。)
<A口座からB口座に資金移動する場合、例えば10万円>
1行目:物件/事業欄は該当の物件または事業を、科目欄は「442事業資金移動支出」、
収支欄は支出、金額欄は10万円、現預金口座欄はA口座
2行目:物件/事業欄は該当の物件または事業を、科目欄は「342事業資金移動収入」、
収支欄は収入、金額欄は10万円、現預金口座欄はB口座
こうするとA口座からB口座に資金が移ります。
A口座が普通預金、B口座がその他預金の場合、貸借科目表でも、期末の自動計算で
普通預金からその他預金に資金が移動します。
なお、キャッシュカードも資金移動です。上記でB口座を現金とします。
<資金繰表取引事例>
<事業の資金移動と生活費の資金移動との違い>
◆事業の資金移動は、確定申告の貸借科目表や総勘定元帳に反映されます。
生活費の資金移動は反映されません。
◆事業の資金移動では収入/支出が、各種科目別集計表の収入/支出にすべて加算されます。
(損益は変わりません。)
生活費の資金移動は、上記集計から除かれますが含めることもできます。
<ご注意!>
確定申告時、事業の資金移動の収入と支出の合計が不一致の時、「貸借科目表」の資産と
負債合計も不一致となります。